イリヤの空、UFOの夏 その3

全く寝付けんので睡眠導入剤代わりに読んでいるうちに読了。
謎の爆発事件を皮切りに、洒落にならないくらいの非日常に突入していく様が緊迫感もあり読みごたえがあった。
しかし、伊里谷の変貌ぶりの描写は容赦ないですな。
「汚れた美しさ」みたいなものを一切描いてなくて、ただただ「汚く」、「恐ろしく」描いていたのは凄い。
浅羽が電波虫を摘出するくだりは丸々8ページも費やして実に力強く、リアルに描けていた。読んでて寒気がした。
長時間の極限状態におかれた人間って、ホントにああいう思考するんですよね。